表皮と真皮と脂肪層の３層からなっているわきの下に、「アポクリン腺」と「エクリン腺」と言われる２種類の汗腺が存在します。その内のアポクリン腺が含まれる汗には脂肪やたんぱく質がたくさん含まれていて、それらは皮膚の表面にある細菌によって分解されます。この事によってわきがの臭いが作られるといった仕組みになっています。両親または片親がわきがの場合は、その子供もわきがになりやすい体質であり、わきがは親から遺伝すると言われています。またわきが体質の方は、耳の中にもアポクリン腺が存在するため、分泌された汗の影響で耳の垢が湿っている傾向にあります。またアポクリン腺からの汗の分泌によって服が黄ばんでしまう事もあります。通常の汗はエクリン腺から分泌され、エクリン腺が発達しすぎたり精神的に緊張したりする事が原因となり汗が過剰に分泌されて、多汗症を起こしてしまいます。多汗症には、持続的に起こるものと、緊張によって一時的に起こるものがあります。