他の治療との比較

	治療内容
傷跡の有無	無し	有り	無し
効果	永続的	永続的	3～8ヶ月
わきが治療として	有効	有効	有効
多汗症治療として	有効	多汗症には不向き	有効
日常生活の影響	問題なし	3日以上の安静が必要	問題なし
治療時間	約1時間	1時間以上 4時間のケースも	約5分前後

傷跡が無い

ミラドライの機械を当てるだけで、メスなどで物理的に皮膚を切ることなく治療を行います。そのため、手術等のように傷跡が残るということはありません。

効果

ミラドライはマイクロ波を照射することで汗腺を熱破壊します。破壊された汗腺は基本的には再生しませんので手術と同じように長期の持続効果が期待できます。汗に対する効果も治療終了後より、実感していただけます。

わきが（腋臭症）治療として

ミラドライを含むいずれの方法でも有効です。予算や状況に合わせた選択が可能となっています。ミラドライの「安全で傷をつけずに長い効果を」という新しいコンセプトの治療に、興味をお持ちいただいたらご検討ください。

多汗症治療として

手術療法としてスタンダードな反転剪除法はわきがの原因であるアポクリン腺の除去を目的とした手術です。多汗症の原因となるエクリン腺は目視での除去が難しいためこの術式では効果が不十分といえます。交感神経切除手術というものもありますが手の平・足の裏への効果を期待するもので、腋窩への効果は少ないです。

日常生活の影響

最も影響が少ないのはボトックス注射ですが、効果は実施数日後～数ヵ月後までと期間限定の治療法です。手術の場合は3日以上の安静が必要とされており、ある程度仕事などを休む必要があります。ミラドライは治療後から数日、わきの部分に腫れはありますが仕事や日常生活を中止する必要はありません。また、シャワーなども治療当日から可能となりますので、日常生活に制限を受けることは少ないです。

治療時間

ミラドライは約1時間で治療が終了します。そのため、術中･術後いずれも体への負担の少ないという優れた治療法です。

わきが多汗症に対する手術や
レーザーなど他の治療法との比較

反転剪除法

皮膚に長い傷をつけて皮下にある汗腺を切除してきます。皮下に存在するアポクリン腺（わきがの原因）を切除してきます。多汗症のエクリン腺の切除効果は少ないです。吸引法や小切開、ベイザー法よりわきが、多汗ともに効果が高いです。ミラドライと比べると臭いについては反転剪除法、汗に対してはミラドライに効果があります。治療後の安静や傷跡などがあるためミラドライを選ぶ方が多くなっています。

吸引法、小切開法、ベイザー法

いずれの方法も小さな切から管を挿入し汗腺を吸引し切除してくる方法です。反転剪除法だと傷が大きく目立つためそれを小さな傷で行えるようにした方法です。わきがに効果がありますが、腋窩多汗には効果が少ないです。反転剪除法に比べ効果は少なく、傷をつけないミラドライが登場してからこれらの治療法は行われなくなってきました。ミラドライのほうがより広範囲に治療でき脇汗も臭いも抑えられます。

ミラドライレベル5ダブル照射

当院の治療成績によるとレベル8シングル照射のほうがレベル5ダブル照射に比べ再治療率が半分以下と倍以上の効果が認められました。とくにわきがの臭いに対して高い効果がありました。レベル5に比べレベル8のほうがより深いところにあるアポクリン腺に効果があります。それはダブルで2回照射しても効果が深くまでは及ばないからです。

ビューホット

針を刺してその先端より熱を加え汗腺を焼いてきます。針の先端からなので焼却範囲が限られわきがなどの広い範囲には向いていません。1回の治療では効果が限られるため多くの治療が必要となり、ミラドライのほうが治療効果は優れています。また針跡が火傷になることがあります。

レーザー治療

皮膚表面から当てるレーザーの場合色に反応するため汗腺や脂肪組織のように色の薄い組織は反応量が少ないため効果が少なくなりやすいです。反応を強くしようとすると皮膚も焼けてしまうので火傷になります。