緊張や不安、興奮といったことが原因で汗をかくことを、精神性発汗といいます。自宅などでリラックスしている時はあまり汗をかかないが、会社のプレゼンテーション、就職活動の面接など、人前に出ると急激に汗が出てしまうように、体温調節の為でなくストレスや緊張を感じた時に起こります。主に手のひら、足の裏、ワキなどに汗をかく場合が多いです。精神性発汗は臭いを伴うアポクリン腺とは違い、エクリン腺から発汗します。その為、ワキなどの臭いが強くなるということは本来ありません。精神面での影響が大きく、汗をかきたくない、より多くの汗をかいたらどうしよう。と思う事で不安を感じてしまい発汗が起き、恥ずかしさやストレスにより更に大量の汗をかいてしまうという悪循環に陥ってしまうこともあります。治療法として緊張や不安を取り除き気持ちをリラックスさせる自律訓練法、精神安定剤の処方、ボツリヌストキシン注射、マイクロ波を用いたミラドライ治療などがあります。